持続可能な経済、再生可能な家庭と心の安定

2020年1月1日の日経新聞の社説は『次世代に持続的な国を引き継ごう』で
資本主義経済と社会、環境・エネルギー政策のことを扱っています。
また、朝日新聞は『「人類普遍」を手放さずに』で基本的人権や民主主義のことを取り上げており
どちらとも国連の持続可能な開発目標(SDG’s)を意識していました。

かつて、南米のウルグアイ第40代大統領、ホセ・ムヒカは
2012年6月20日ブラジルのリオで行われた国連の「持続可能な開発会議Rio+20」の演説で以下ように述べています。

貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ
ホセ・ムヒカ

「物質的に裕福なことが本当の幸せではない。」
よく言われることなので、私たちは頭ではわかっています。
外車のカブリオレを買って、幸せな気分に浸れたのはたった2か月でした。
また、昇格して営業統括になって大変なことばかり、うれしかった期間は1か月あったでしょうか。

消費拡大が資本主義経済のエンジンになっているとすると,消費が減少すれば経済が麻痺し、
経済が麻痺すれば「不況」が現れます。
それとともに、現在の資本主義の仕組みは貧富の格差を生んでいます。
実はこれが人類の普遍の民主主義や人権、地球環境を危うくしている根源です。

経済成長しても少しも人間の心は成長していないどころか荒(すさ)び、
権力者や国の品格は上がっていないどころか下がっています。

ところで、技術的に破れないパンストは作れるらしいと聞いたことがあります。
ひょっとして、いろんな分野にそのような長持ちする、即効性のある技術はあって
実は消費を促すために封印されてるだけなのかも知れないとさえ思うのです。

私たちは、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならない悪循環の中にいます。
これは紛れもなく政治の問題でマーケットをコントロールしなければならないのです。

そうホセ・ムヒカは言っています。
これが国連の持続可能な開発目標(SDG’s)なのです。

物に心を奪われて疲れることがない、ストレスも少ない。
なので、毎日をいきいきと過ごせる。
-フランス人著述家 ドミニック・ローホー

もしそうだとすると、ものをあまり持たないということは、
実は贅沢で幸せな生き方なのだと思うのです。

ものからことへ、心の時代といわれて久しい今、
私たちは個人や家庭単位で大量消費の生活スタイルを改め、持続可能な経済、再生可能な家庭と心の安定へと
生活を見直さなければならないと思うのです。

 

 

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