私たち生物はなぜ死ぬことを選択したのか?

2023年1月14日の新型ウイルスの感染者数は
全国で132,071人(昨年は22,032人)で
死亡者は過去最高で503人でした。

このカウントダウンのようにも聞こえるニュースは
毎日聞くと、心理的な負担が大きいはずなのに
心理の専門家は誰も指摘しない。

昨年そう書いたが、今は、慣れてきたのか
麻痺しているのか、なんとも思わなくなった。

死を最終的な人生の
ゴールだとしたら
ゴールの方から近づいてきてる
そんなイメージです。
東京大学定量生命科学研究所
小林武彦教授


小林教授が言う
生物は進化が作ったという
「進化の法則」とは、
変化(変異)して、選択されること。

進化の過程で遺伝子情報が変わると、
性質がかわり、自らの力で増えるようになる。

その中で(生き残る上で)よいもの、
増えやすいものだけが生き残ったという法則が
「進化の法則」らしい。

では、何によって選択されたのか?

それは宇宙や地球、
他の生物といった外的環境といえないだろうか。

今、正に人類は、自らが侵した森や気候温暖化によって
地球環境に「選択」されようとしている

かつて、3億年ぐらい前の古生代
羽を広げると70㎝あったトンボは絶滅し、

成虫の時期の命が短い蜻蛉が生き残った。

また、6,650万年前に落ちた巨大隕石によって
巨大な爬虫類が死滅し、ご先祖・小さな哺乳類が生き残った。

これらはすべて偶然である。

ところで、知性を持った人類が夢見てきた不老不死は、
老化と死の設計図、DNAを読み解くと、かなわぬことがわかる。

運命的な死をもたない大腸菌(原核生物)と、
そうでないヒトと同じグループの酵母菌(真核生物)を比較すると、
酵母菌が不老不死の代償に
手に入れたものは、有性生殖らしい。

NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体3 遺伝子・DNA〈4〉
命を刻む時計の秘密―老化と死の設計図

なぜなら、酵母菌のグループのDNAには端があるので
細胞分裂の回数に制限をもつ可能性があり、
DNAに運命づけられた死を持つことを意味するからだ。

実験で酵母の染色体の両端、
テロメアをくっつけリング状にしたら、
DNAが短くなることがない。

つまり、永遠に生きる可能性があるが、
その代わりに有性生殖ができなくなる。

しかし、テロメアのお蔭で
DNAを組み換えをすることができ、
親とは違う遺伝子の組み合わせを持つ子を産むことができる。

人類の祖先は、不老不死と引き換えに
多様な子孫を残して「変化して選択される」進化の道を選んだ
としか思えないというのだ。

そして、私たち一人ひとりは、与えられた限りある命を全うし、
次の世代にバトンタッチする。

では、遺伝子を受け渡すためだけに生きているのだろうか?
生物学的には、そうである。

私たちが祖先から受け継いだものは、お金でも名誉でも土地でもない、
唯一のものは、自分、命である。

また、お金、名誉は、あの世へは、持っていけない。

そして、不老不死のエゴを捨て、
子孫と新しい可能性を選択した仲間が生物の中にいる。

生きとし生けるもの全ての生き物は、
地球が38億年かけて試行錯誤してできあがった
究極の「答え」である。

シダや苔、木々、鮎あるいは丸虫など
地球に存在する他の生き物は皆同じで、
限られた生を全うしているのだと考えると愛があふれてくる。

だとすると、
一層、子どもが欲しいと思うのである。

地球の歴史と生物から学ぶことによって
今、「本当の豊かさとは何か」を考えるワークショップ
全国どこへでも行きます。

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