【ご報告】5/18、5/23疲労・ストレス測定体験会

           
自然環境の破壊が原因といわれるウイルスの影響によって、5/22、23日に予定していた「阿波トレッキング&自然セラピー」は延期することにいたしました。
また、18日の疲労・ストレス測定体験会は、予定通り阿波の渓流茶屋をお借りして実施いたしました。

右手の親指をセンサーを感知する金属部分に軽く触れることに慣れていないこと、計測前の5分間、安静にリラックスすることができなかったことにより何回かエラーが発生しましたが、多くの方が健康、ストレスに関して気づきがあったようです。他の人に計測を勧めたい、と回答いただきました。
測定会アンケート
また、23日はもともと一人で森林浴の前後で計測しようと思っていたのですが、急きょ、阿波に行くので測定をしてみたいという方がいらっしゃたので、一緒に黒岩高原歩道をゆっくり歩き自律神経のバランスを確認していただきました。


呼吸と同じで普段、なかなか意識できない自律神経のバランスについて、必ずしも自分が感じている体調の状態と一致しないことに気づかれたようです。また、主観的なアンケートでは、「緑ときれいな空気でとても気持ちよい」、「のんびり森林の中の散歩はとても気持ちがよかったです」とご回答いただきました。


さて、今回、最も知りたかった森林浴の前と後との計測結果の比較はというと、
それぞれ結果は様々で、実施直後は必ずしも癒しのリラックスゾーンに入るわけでないようです。
(株)村田製作所の方の言う通り、直後は心地よい疲れでリラックス効果が翌朝、現れるのかも知れません。

23日の翌朝、自分は、リラックスゾーンでした。測定できない参加者に翌朝まで森林浴をした何らかの効果や身体や心の変化があれば観察し報告していただくようにお願いしたところ以下のような回答がありました。


・うたた寝することはないのですが、昨日は15:00くらいから少しだけ眠りました。きっとそこで私は水色のゾーンに居たと思います。夢見も起床もいつも通りの感じでしたが、気持ちの上でリラックス感はありました。自然に包まれ、友人との会話幸せな一日でした。

・昨日はぐっすりと眠れると思ってたんですが全然眠くなくいつもより寝つきが悪かったんですが、普通に目が覚めて動けました。昨日は帰ってからはいつもより身体が軽く感じて今日も一日身体が軽く感じました!! お酒は飲めないけど、ご飯を美味しくいただきました。

・短距離タイプなので昨日の長距離の程よい疲労感でぐっすり眠れました。お酒も沢山いただいたのですが、途中目が覚めることもなく、朝スッキリ起きましたよ。もともと田舎の子ですが、昨日の自然がいっぱいにはとても癒されました。本当にありがとうございました。

さて、お酒についての考察です。
お酒は一時的に緊張を緩めてくれるように思いますが、本当にリラックスするのでしょうか。また、お酒を飲んだ翌日、早く起きるという体験をしたことがよくありますが何故こういったことが起きるのでしょうか。
アルコールが分解されると、アセトアルデヒドという物質が生成されます。 このアセトアルデヒドは交感神経を刺激するため、覚醒するそうです。 そして、睡眠中は身体は休んでいても脳は活発に動いている状態にあり、実は眠りが浅くなっているので目が覚めやすくなるようです。

ところで、潜在意識や深層心理に働きかけるセミナーや講座では、期間中、お酒を飲まないようにというグランドルールがあるのはこのような理由からです。せっかく、潜在意識にアクセスして、純粋意識や無限の可能性そのものになってもお酒を飲むことでその効果が長続きしないからです。

以上のようなお酒とリラックスに関する考察を含め、いろいろな仮設や疑問が生まれ、もっともっと自律神経の働きと「癒し」について知りたくなりました。そして、自然治癒能力を高める大自然の「癒し」の効果とはどう数値化でき、どのようにすれば再現性を高めることができるのか、ますます、面白くなってきました。

【疲労・ストレス測定体験会の結果を受けての考察】
そもそも、一義的には自然セラピーの予防医学的効果を世の中に広めたいというのが目的ですが、
このことが自然環境の破壊の阻止やSDG’sでいうところの15.陸の豊かさを守ろう、豊かな森がつくる水、ひいては14.海の豊かさを守ろう、13.気候変動に具体的な対策を、に繋がるものと考えています。

今回、2時間程度森林浴をした前後の測定結果では、癒しの効果、リラックスは確認できませんでした。

その理由は、
1.個人差があること統合食養学でもそうですが、バイオ個性、その個人差があると思います。自分もそうですが、のめり込むと緊張状態から弛緩状態になかなか移行できない体質というものがあると思われます。ですので、実際、森林に行くときは2泊3日で行くことにしています。
ご参考)『自然セラピーの予防医学的効果とその個人差』(宮崎良文教授ほか)
2.プログラムの内容と測定方法に課題があること
『森林浴 心と体を癒す自然セラピー』(宮崎良文著)の実験では、2日間かけ、それぞれの日に都市部と森林部を午前15分づづ歩き1分ごとに計測、午後15分座観し、生理指標における差異は森林部と都市部における環境の違いによって生じたと解釈できるように計測したようです。
以上の考察から、プログラムの運動の要素を軽くして、瞑想、ヨガ、自律訓練法などを取り入れたいと思います。

最後に、参加者のお一人に撮った写真でスライドショーを制作していただきました。感謝

関連記事

  1. ヘルスツーリズムとしての森林浴ツアー

  2. 誰かのサンタでいられることの幸せ

  3. 「喜び」、「悲しみ」、「怒り」、「嫌悪」、「恐れ」…

  4. 地球があらわれた、虹ように

  5. 帯津良一先生からのお葉書き

  6. 細胞が若返る、ファスティング